想像のままに書いちゃおう!!
□ラブラブハート
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いろんな人、人じゃない人も行き交う昼間の江戸。
長谷川も1人、その波の中に入っていた。
いい大人が真っ昼間から仕事もしないで、散歩とはいいマダオですね。
「うるせーよ!俺だって好きでマダオやってるわけじゃねぇよ!!!」
さいですかー。
これは失礼しましたー。(棒読み)
そんなマダオ…じゃなかった、長谷川が散歩をしていると、前の方から黒髪で長髪の桂…ヅラがやって来た。
「ヅラじゃない。桂だ!何故言い直した?それより長谷川殿も散歩か?」
「うん。桂君もエリザベス君の散歩?」
桂って言いにくいから、ヅラで良いよね?
答えは聞いてない!!
ヅラの後ろにいるオ○Qみたいなペットとは読みにくい、
「ヅラじゃない!桂だ!それに、エリザベスは可愛いペットだ!!」
……さいですかー。
可愛いペットのエリザベスを長谷川は見た。
エリザベスは原作通り看板を何処からともなく出して、
【こんにちは】
と長谷川に挨拶した。
長谷川もそれにたいして挨拶する。
「あ、長谷川殿。これを渡そうと思っていたのだ」
ヅラは
「ヅラじゃない!桂だ!」
もうその突っ込みいらないです。
話しが先に進みま
で、何を長谷川に渡そうとしてたんですか?
「あ、そうだった。長谷川殿にこれを渡そうと思っていたのだ」
そう言って袖の中からヅラが取り出したのは、透明なガラス瓶で、中にはピンク色のハートの形をした飴玉が入っていた。
女の子が喜びそうな物を貰った長谷川はちょっと戸惑い気味。
「あ、有り難う。有り難く貰っておくよ」
長谷川はヅラに苦笑いながら笑顔を見せた。
そんな奴に笑顔見せなくて良いから!
ヅラ! 何顔を赤くしてんの!!
あ!エリザベスまで!!
「長谷川殿、一つ食べてみては?」
「うん。そうだな。じゃ、一つ」
まだ未開封の瓶の蓋を回し、一つ飴玉を取って口の中に入れる。
口の中で飴玉が溶け出し、桃の味が広がる。
(銀さん喜びそう)
なんと優しいんでしょう!!
この場に居ない人の事を思える優しい子だとは!
お母さん、感動で涙が…!
「美味しいか?」
「うん。美味しいよ。ありがとう」
あぁ、そんな愛らしい笑顔見せたら駄目って言ってるのに…。
無意識に出てしまう長谷川のキュートスマイルでした。
しばらく舐めていると飴玉は無くなった。
ま、当たり前だわな。