想像のままに書いちゃおう!!
□I ラブ にゃん!!(Bパート)
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「銀ちゃん、マダオ、起きるアル!!」
「がはっ!」
「ぐふっ!」
バンッ!と襖を壊してしまいそうな勢いでチャイナ娘の神楽が開け、一枚の布団で寝ている銀時と長谷川の上に飛び乗った。
ちなみに、同じ布団の中に男2人が寝ているなんて状況は、神楽にとって日常の一つみたいなものだから、驚かない。
「お、おはよう…、神楽ちゃん…(うぷっ。いろんなものが出てきそう…)」
青白い顔で口元に手をあてた長谷川がむくりと起きて、神楽に挨拶した。
「もう少し優しい起こし方できねぇのかよ、おめぇーは!」
神楽の足が横っ腹にダイレクトアタックした銀時は横っ腹を押さえて怒りと痛みで声を震えさせながら言った。
「五月蝿いネ。いままでいい思いしてたんだから、これぐらいでギャギャ言われる筋合いはないネ」
ぷいと神楽は顔を背けた。
「それより、コイツは誰ネ。まさか、2人の子供アルか?」
神楽は銀時と長谷川の間に視線を落として、指を挿した。
銀時と長谷川も自分の隣に視線を落とした。
そして、そこには、独りの男の子が寝ていた。
銀時を小さくしたような男の子が体を丸くして気持ちよさそうに寝ていた。
銀時との違いをあげるとすれば、もこもこの髪の毛が銀色ではなく黒い色で、黒い猫耳のようなものがぴょこんと出ている。
腰からは猫のように黒い尻尾が生えている。
「神楽ちゃん、寝言は寝てるときに言おうね。でも誰なんだろう?この子」
長谷川が首を傾げて男の子を見ていると、男の子の体が僅かに動き、ゆっくりと瞼が開いた。
「‥ん〜…。ふぁ〜…。‥おはよぅ…」
大きく口を開けて欠伸をして、手の甲で目を擦った。
「おはよう」
銀時が男の子の頭を撫でながら挨拶する。
「おはようアル」
神楽が元気よく挨拶する。
「…おはよう」
長谷川が戸惑いながら挨拶する。
一通りみんなが挨拶し終わった時、神楽を呼ぶ声が聞こえる。
「神楽ちゃーん。まだ銀さんたち起きないんですかー?」
そう言いながら新八がみんなが居る銀時の部屋に現れた。
ちなみに、新八も神楽同様、一つの布団に男2人が寝ているなんて状況は日常化しているから驚かない。
そんな新八の目に男の子が映った瞬間に、新八が言ったことは、
「銀造(ぎんぞう)…」
「無理して俺と銀さんの名前くっつけなくてもいいから!!!」