リクエスト
□I、ラブ、にゃん!!(Aパート)
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いきなりだが、俺は何か悪いことをしただろうか?
俺の記憶が正しければ、どっかの誰かさんみたく、猫の墓に小便なんて引っかけてないはず。
なのに…、
なんで…、
『にゃ、にゃ、にゃぁー!!(猫になってんだー!!)』
そりゃぁ、猫って自由で良いなぁ…。
とか、思ったことはあるよ?!
でも丸々猫になりたいなんて思ってないよ!
思ったこと無いよ!!
あ…、ついに人間でさえ居られなくなるのか…。
あれ?目の前が霞んできた…。
って!
泣いてる場合じゃないんだよ!!
どうしてこんな事になったのか、考えないと!
まず、昨日の事を思い出そう。
何か原因があるかもしれない。
えぇっと、昨日は…、求人雑誌で働けるところ探してて、そしたら銀さんがやって来て、それ所じゃなくなって…………////
って!なに思い出してんだ??!俺!///
あああ!!嫌な事思い出しちゃったよーー!!
…いや、嫌ってそうゆう嫌じゃなくて…。
…銀さんなら、何されても良いんだけど///
!!!何言ってんだ?!!俺!!
は、話し戻すぞ!!////
その後はすぐに寝ちゃったから(気を失った)…、原因ねぇじゃん!!
無駄に余計な事思い出しただけじゃんっ!
…………………………………………………。
ま、原因分からないし、悩んでても仕方無い!
折角猫になったんだし、猫の生活をエンジョイしてみるか!(開き直り)
そう言うことで、俺は猫特徴の身軽さをいかして窓から、ピョン、と外に出た。
うわ〜、どれもこれもデカい。
面白〜い!!
いつも歩いている道を歩いているはずなのに、視点が違うだけで全く違う世界に見える。
大冒険してるみたいだ。
ワクワクドキドキしながら辺りをキョロキョロと見渡しながら歩いていると、自分の上から声が降ってきた。
「ね、ね、見て!猫よ!」
声に驚いて足を止めたら、若い女の子3人に囲まれた。
「可愛い〜」
一人の姉ちゃんが俺の頭を撫でる。
「迷子の猫かな?」
もう一人の姉ちゃんが俺の背中を撫でる。
「首輪してないし、野良じゃない?」
もう一人の姉ちゃんが俺の顎の下を指で撫でる。
俺は撫でられているのが気持ちよくて、喉の奥を、ゴロゴロ、と鳴らした。