想像のままに書いちゃおう!!

□機械ココロ
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時計の針は刻一刻と12時に近付こうとしていた。

そんな中、銀色のこの天パーバカは慌てることなく朝飯兼昼飯を食っていた。

「あぁぁ…あったま痛って…。泰造ぉ…俺の事癒やして〜」

口に箸をくわえながらこのバカは俺の腰に抱き付く。

「だから昨日言っただろう!仕事の前の日に酒を飲んだらダメだって。銀さん酒強い訳じゃないんだから。ほら、早く飯食って仕事、って何処に手入れてるんだ!!」

「え?どこってズボンの中?いってッ!」

さも当たり前のように答える馬鹿の頭に鉄拳を入れて体を離す。

「ひ、ヒドいよ…。そんなに思いっきり殴らなくたっていいじゃん…(泣)しかも最後なんて馬鹿しか残ってないし。せめてでも天パーは前が後に付けてよ」

「泣きたいのは俺の方だっての!あんたは馬鹿だけで充分!兎に角早く仕事行けって。今回の仕事の相手、偉い人なんだろ?」

「あ、あぁ。確かどこぞかの星の皇子だとかなんとか」

でも、銀さんには関係ねぇよ、皇子であろうと人間と依頼人は依頼人だ、と言ってマイペースで飯を食っている。

「あんたね…」

銀さんのお陰で今日何回目かのため息が零れた。

仕方ない。

この手を使うか。

銀さんを動かせるための俺の必殺技!

「銀さん、」

「ん?」

「もし今回の依頼がちゃんと採れて、報酬も受け取れたら、…俺の事好きにして良いよ」

そう言って微笑んでやれば、銀さんは手に持っていた箸を落とした。

「ま、マジで言ってんのか?す、好きにって、マジで言ってんのか?」

「うん。マジ、おおマジ」

「男に二言は無いよな?」

「うん。男に二言は無いよ」

「よし!じゃ、俺行ってくるわ!!」

銀さんは手に持っていた茶碗をテーブルの上に置いて、勢い良く立ち上がったと思ったら玄関に向かってダッシュした。

「あ!スクーターの鍵忘れてるよ〜ー!」










慌ただしい人が出て行き、静かになった万事屋。

だか、俺にはやることが沢山ある。

洗濯に掃除機に買い物に最も大変なご飯支度。

ブラックホールのような胃袋を持つ娘を満たすだけの料理を作るのは家事の中で一番苦労するところなのだ。

よし、今日も頑張りますか!

両手で拳を作って、応援団のような気合いの入れ方をしてから家事に取りかかた。

定春君が居ないと掃除機掛けやすいな〜。
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