バレンタイン

□今年は僕から君へ
1ページ/2ページ




2月13日
明日はバレンタインデー

一人暮らしの風早の部屋に、何故か甘い香りが漂っていた。



*・*・*・*・*・*・*・*



翌日、2月14日
バレンタインデー

今日は、翔太くんの一人暮らししているお家で会う約束をしていた。

チャイムを鳴らすとすぐにドアが開いた。


「いらっしゃい、爽子!」

「あ、翔太くん、おはよう」

「おはよ!……寒かったでしょ?早く入って!!」

「うん!!…おじゃましま…す」


入ってすぐ、微かに甘い香りを感じた。


「……?どうかした?」

「あ、ううん、何でもないの!」

「?……あ、今お茶いれてくるから。あっちで座って待ってて?」

「あ、手伝うよ!!」

「ううん、いーからいーから」


翔太くんはそういうと、キッチンの方へ姿を消した。


*・*・*・*・*・*・*・*


しばらくすると翔太くんが紅茶を運んできてくれた。


「あ、ありがとう!!」

「いーよ。あ、適当に座ってよ」

「あ、うん!」


座ろうとした時、翔太くんの横に何か置いてあるものが見えた。

……?何だろう?

私の視線に気付いたのか、翔太くんはそれを隠してしまった。


「爽子!!」

「は、はい!」


突然、自分の名前を呼ばれ、ビクッとしてしまった。


「あ、のさ……その、今日…………バ、バレンタイン…だよ、ね……////」


翔太くんの言葉に、自分の横にあったチョコレートのことを思い出した。



.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ