リクエストNovel
□ただ一言
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◆ ただ一言 ◆
龍の部屋でくつろいでいると、ふと龍が読んでいた漫画から顔をあげて、あたしを呼んだ。
「千鶴」
「んっ?なに、龍」
龍が真剣な表情でこっちを見ていた。
えっ、何……
「好きだよ」
「なっ//////!!」
いつかの花壇で言われたときのように、龍はストレートにあたしに言葉をぶつけてきた。
……あれは付き合う前だったけど。
「ん、んなことわかってるよ/////!!何、いきなり!?」
「いや……(失敗か…)」
あたしがそう言うと、龍はそれ以降黙ってずっと漫画を読んでいた。
……何だ?
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