リクエストNovel

□甘いお菓子と甘い時間
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――お菓子よりも甘いもの


◆ 甘いお菓子と甘い時間 ◆


ある日の昼休み……―

外でサッカーをした後、教室に戻ってくると、教室の端っこの席で矢野や吉田と楽しそうに話してる黒沼を見つけた。

俺は楽しそうに話してる三人(主に黒沼)に近づいていった。


「くーろぬま!何してるの?」

「風早くん!!」

「げっ、風早、あんた狙ってきたな!」

「……何の話?」


吉田の言葉の意味がわからず、思わず聞き返してしまった。


「あの、風早くん……よかったら、風早くんもどうぞ」


黒沼の方を見ると、おずおずという効果音がついてきそうな動作で、何かを俺の前の方に差し出してきた。


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