リクエストNovel
□Sweet Travel *中編*
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いきなりのお父さんの登場に、俺は固まってしまった。
「……い、いらっしゃい、風早くん」
お父さんは苦笑い気味に、迎えてくれた。
「あの、お父さん!」
「私は君のお父さんじゃないぞ」
「うっ……えっと、爽子さんのお父さん!あの……」
俺が本題を話し出す前に、落ち着いた声が聞こえてきた。
「あらあら〜、二人とも玄関で話してないで〜。風早くん、いらっしゃい!中入って?」
「あ、お、おじゃまします」
「ほらほら、爽子とお父さんも!」
「あ、ああ……」
「うん!」
俺はリビングに通されたんだけど……―
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