リクエストNovel
□Sweet Travel *後編*
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旅館についた俺たちは、予約の確認をすませ、仲居さんに部屋に案内してもらった。
部屋に入った瞬間、窓の外に広がっていた紅葉に、俺と爽子は、声を揃えて言葉を発した。
「すっげー!!」
「わぁ〜!すごいね!!」
俺たちがそう言うと、仲居さんは微笑みながら
「ありがとうございます。当旅館、自慢の景色でございます」
「へぇ〜!そうだったんだ!」
「お客様、ご夕食は、6時にお部屋で、よろしかったですか?」
「あ、はい」
「わかりました。それでは、ごゆっくり、おくつろぎください」
仲居さんは、そう言うと、部屋から出ていった。
6時になるまで、まだ2、3時間ほどあった。
「…6時になるまで、まだ時間あるけど、爽子、どうしたい?」
「うーん……あ!!」
「ん?」
「えっ……と、さっき来る途中に、お土産屋さんみたいなところがたくさん見えたから、そこを、お散歩したいなぁって」
「じゃあ、そこ行こっか!」
「うん!!」
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