11/06の日記

21:52
Onedys〜大切なものの為に〜
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『フクロウくんがガラの悪そうな不良に絡まれていますが、どうしますか?』


A.メジロ「フクロウ、また、悪い事、した。…反省、大事」

A.スズメ「え?…あぁ、大丈夫だよ、俺に絶対服従だから、あいつら。俺のメロンパン勝手に食ったフクロウの一人や二人、簡単に潰してくれる。アイツ明日欠席な」


「…という情報を手に入れたんだが、スズメ君?」
「おまっ、ちょっ!凄ぇ見事に青痣だらけ、ひゃはは!!」

「……スズメぇ…!!」

「何の事かなぁ?僕ってほら、こんなに可愛いから、そんなこわぁい人たちなんて知らないよぉ?」
「嘘吐けぇ!今お前が食ってるそのメロンパンを、俺を襲った奴らが朝お前に貢いでるの見てるんだよこっちは!!」

「やだなぁ、フクロウ君。人のメロンパンに勝手に手を出しておいて自分の被害についてばかり話すのかい?これだからメロンパン以下の下等物質は困るなぁ」
「お前のその笑顔で発する言葉が怖ぇよ!」



 スズメくんは自分のメロンパンに手を出した人間を人間扱いしません。
ついにフクロウくんが生物としてすら扱われなくなった話。
その日、彼は痣をたくさん作って登校してきたそうです。

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21:51
心を伝える方法(ヒロト夢)
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どうしてだろうね?――不意に自分に語りかけたその質問が、酷く恥ずかしいものに感じた。誰もいないところで、一人でそんな事を呟いてしまったから。

「どうして?知らないよそんな事」
呟いて返したのも当然自分。でも、きっと僕じゃない。だって僕が喋れるわけないじゃないか。そんなくだらない事言う必要も無いはずだから。

 僕はあまりにも「可哀想」なんだよ。聴こえてるよ、周りの人の声が、口から発生する音の振動、皮膚のずっとずっと奥で疼いている心臓よりも確かにものを創造できる脳ミソの電気信号の一部も。全部全部僕には聴こえる。
だからこそ、僕は「可哀想」に育った。
でもさ、僕だって人間だよ?
自分の脳ミソがパンクしないように古いものは捨てていくさ。必要とか不必要とか関係ない。僕はただ、霞みたいに消えてしまう情報モドキに想いを寄せよう。人間らしい心だってきっとそうすれば蘇る。
だってほら、彼を、ヒロトを見てると凄く、人が幸せだと呼ぶ感情が来て、嬉しい気がするんだ。消えてしまいそうな「僕」がまた姿を見せてくれるんだ。

 去年の今頃は、せっかく仲良くなったヒロトと出掛ける約束してたのに、運転手の飲酒運転とかで僕に車がぶつかってきやがった…!
…?あぁ、平気。痛くないよ。もうだいぶ前の事だし、何か脳ミソにもダメージ受けて痛覚が麻痺してるらしいから。
ヒロトは毎日お見舞いに来てくれるんだ。僕はまともに耳も聴こえないし、やっぱり脳ミソの異常のせいで声も出せないけど、それでも彼に挨拶するよ。

「やぁ、ヒサ。今日も来たよ…、って、聴こえるわけないか…」
「………」

聴こえてるよヒロト。嗚呼大好きなヒロト。声は出せなくてもちゃんと君に挨拶するよ。
僕の心音で君に伝えるよ。

『こんにちは、ヒロト。今日はいい天気だね』

彼は背中を向けて、持ってきた綺麗な花を花瓶に活けていた。



 ヒロト夢っぽい感じです。病んでるネタのつもりは無かったのに、可笑しいなぁ…?
 主人公性格おかしくね?って言いたいのは私です。連載にこれだしたら私の方が病みそうです。

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21:50
少女は遠い遠い場所から(遊戯王GX漫画)
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 僕の大好きな人は眠っています。ずっと眠っています。昨日も、今日も。
もう5年間、この人は眠っています。
ずっとずっと遠いところから来た僕――昔は私と呼んでいたけど――を、最初に見つけてくれたのは彼です。彼はその時赤い服を着ていました。
沈んでいく日の斜光の中でも鮮やかな赤でした。

 それから僕は彼と親しみました。彼は僕にデュエルというものを教えてくれました。彼の大好きな事を、僕も段々好きになっていきました。

 少しして、彼は入院しました。そこでも彼は退屈そうではありましたが、悲しそうでは決してありませんでした。私はいつも一緒にデュエルをして彼の退屈を潰してあげました。
そこで、僕は十代くんと仲良くなりました。十代くんとはその人の紹介で出会いました。同い年だったので、すぐに打ち解けた僕たちは彼と一緒に毎日デュエルをしました。


 退院していない彼は、デュエル大会に出て、倒れました。あの子が守ってくれたのかもしれません。彼は倒れても生きていました。よかったです。十代くんを恨んだりなんかしてません。でも彼は自分を責めていました。あの人のお姉さんが十代くんを慰めていました。

 彼が目を覚まさなくなったのは、十代くんとのデュエルの後でした。十代くんがお見舞いに行った時には、既に彼は危険な状態だったのです。でも、あの子がまた守ってくれたようです。二度と目を覚まさなくなるはずだった彼を引きとめてくれているあの子は、その日から、十代くんの相棒になりました。
 あの人を眠らせたのは彼じゃない、と僕は結局今も十代くんに教える事が出来ていないけど、彼の傍に居る事を僕自身に誓いました。
 あの人、紅葉さんを守る事が出来なかった僕ですが、彼の眠る前の最後のデュエルが十代くんだった事は幸いです。僕は大切な人を守れなかったけど、僕は紅葉さんを覚醒させることは出来ないけど、それでも、明るい笑顔を捨てない彼の傍で、もう少しだけ紅葉さんの代わりに見守っていきたいです。彼が自分のデュエルを貫き通すさまを。


「おーい、四季!何やってんだよ、早く行こうぜ!」
「入学式だっていうのに寝坊しそうになったのは君のせいでしょ」

「仕方ねぇだろ、昨日は楽しみ過ぎて眠れなかったんだから」
「そんなに喜ぶ事かなぁ?」
「喜ぶさ!これからたくさんの奴らと戦えるんだぜ!?最高じゃないか!」
「君のそういうところは嫌いじゃない。ま、僕も似たようなもんだけど…」
「…四季ってさ、…何でそんなに他人行儀なんだ?ずっと一緒にいるのにさ、距離開けすぎだろ」
「詰めろと言うなら詰めるけど、そうしたら僕はキャラ崩壊を起こすよ?」
「うーん……やっぱやめときます…」
「宜しい」
「ほら行こうぜ!もう島までの船出ちまうぞ!」
「うん、行こうか」


 大好きな紅葉さんへ

僕は貴方を守れなかったし、貴方を目覚めさせることは出来ません。
きっと僕は貴方が目覚める頃には十代くんの眼の前からもいなくなって、また遠い遠いところへ還っていかなければなりません。大切なものを置いてきた場所に戻らないといけません。
でも、それまでの少しかも、長いかもしれない時間を、紅葉さんの望むデュエリストに成長しようとしている彼を見守る事で過ごしたいと思います。彼と彼の相棒についていって、いつか還るその日まで、僕は貴方の覚醒を願い続けます。
  遠い遠いところから流されてきて、貴方に最初に見つけてもらった四季より。

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21:49
少年と出会う話
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 昨日の始業式で俺はついに最高学年になった。今年も楽しくデュエル出来たらいいなぁ、と考えていたら、ちょうど宝玉獣デッキを使うヨハンって奴が転入してきた。
しかも転入初日から俺とデュエルしてくれたんだ!もうすっげー楽しかった!!
「おい十代!昼飯まだだろ?一緒に外で食おうぜ!」
すっかり意気投合した俺達は、あっという間に仲良くなった。
「おう!じゃあ購買で何かパン買っていこうぜ!」
購買のドローパンとかは超人気だから毎回急いで買いに行かないといけない。
それぞれの傍らにルビーカーバンクルのルビーとはねくりボーをぷかぷかと浮かせて、俺達は購買に走り出した。


「っちぇ…ドローパンやっぱり売り切れてたな」
楽しみにしてたのにがっかりだ。
「まぁまぁ、そう言うなって。一応焼きそばパンとかサンドイッチは買えたじゃんか!」
ヨハンの励ましに少しだけ元気をもらいながらも、食べ物に対しての想いはなかなか消えない。
翔や剣山はまだ姿を見せなかったから置いてきてしまったし、俺を慰めてくれる人間は今はヨハンしか居ない。



 人気の少ない、それでいて海の見える落ち着いた雰囲気の丘に二人で並んで座って、ようやく待ちに待った昼食。腹の虫が早く飯を寄こせと騒いでいる。
「「いただきま〜す」」
二人同時に手に持った焼きそばパンとカツサンドを頬張ろうと大きく口を開けたのに、どういうわけか俺達の口の中には何の味も広がらない。
「…ん?」
「あ、あれ!?」
ない、無いっ!?
どうなってんだ!俺達の手にあったパンが二つとも消えてる!
「何処行った、俺の焼きそばパン!!」
「お、俺のカツサンドぉぉぉぉ!!」
「ん!凄く美味しいね、これ!!」
「「!?」」
突如消えたパンに嘆いていたら、隣でそれはそれは幸せそうな声が聴こえた。
俺の隣に居るのはヨハンのはずだが、ヨハンの声ではなかった。
ちらりと顔を横に向ければ、見た事ない金色を視界にとらえた。

「「な、誰だお前!」」
毎回の事ながらヨハンとは良くハモる。って、今はそんな事言ってる場合じゃない!!
ヨハンより手前にいる金髪の女子は、まったく知らない人間だった。しかも手には俺達が買ったパンを二つとも持っている。
うっとりと閉じていた目をゆっくりと開いて、そいつはこちらを見た。
「あ、これ君たちのお昼なんだよね。ごめんね?」
これまた綺麗な緑の眼を向けられて、俺もヨハンも思わず動きを止めた。
「「いや、ええっと…」」


 突然現れた女子は自分の事を藤澤四季と名乗り、俺達にも自己紹介させた。
「へぇ、君が…」
何か意味深な言葉を掛けられて、首を傾げたが、気にしないでと笑われた。
「四季、お前何処から来たんだ?」
見たところ四季はアカデミアの制服を着ていない。来客か?それとも部外者か?あ、もしかして転入か?
いろんな考えが頭を過ぎて行く。
「私はね〜、遠いところから来たんだよ。とお〜いところからこの学校に転入してきたの」
「あ、やっぱりか?」
ヨハンも俺と同じ考えだったらしい。
四季はにこにこと笑っていた。

これが後に俺達の運命を変える出会いだとは、その時の俺は知らなかった。
四季の存在も、その意味も。
彼女のすべては此処から始まったのかもしれない。



 遊戯王GXの夢小説のネタ。実行に移すか検討中。クロスオーバートリップをしたい。夢主はもちろんイナイレ夢主。
もちろんこれと本編の夢小説は別進行です!

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21:48
松半(吸血鬼パロ)
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※半田吸血鬼


 それは本当に偶然だった。
そうじゃないと、俺の責任になる。


 体育の授業でサッカーをしていた。
俺はサッカー部だけど、中途半端な実力は、チームの助けにはまったくならなかった。
隣のコートでプレイしてたチームは、マックスの器用さによりおよそ体育の授業では見られないような圧倒的な点差で勝利。

それを見ていた俺は、本当に間抜けだった。
飛んできたボールに気付かずに、避ける事すらしなかったのだから。
「半田!!」
「……へ?――わっ」
呼ばれた声に反応したのも良くなかった。
結果、自分達のチームに意識を引き戻した俺の顔に、ボールが直撃した。

情けない声を出した俺に、周囲の視線は集まって、真正面からボールをキャッチした顔面(特に痛いのは鼻)を押さえながら、急いで走っていった。
心配してくれたチームメイト達には保健室に行ってくる、と伝えて、足早に駆け込んだのは、校舎の影。

「…痛ぇ」
誰にも見られていない状況で、俺はようやく鼻に押し当てていた手を離した。
「うわっ…」
手に平は血がべったりとついていた。
しかし、それは鼻血ではないらしく、痛みが無くて気付かなかったが、額の近くに擦り傷があったみたいだ。
傷はそれほどひどくなかったけど、血が出てくるのが止まらない。
サッカーボールで此処まで怪我するなんて俺ぐらいだろう、と悲しくなった。
どうしよう、このままじゃ貧血起きそうなくらい血が出てる。
もともと貧血持ちな俺は、立ち上がろうとしてやはり目の前を真っ暗にした。
「――半田?」
マックスの声がした。
何で来るんだよ。
此処が俺の呪いたい偶然の始まり。
「怪我したの?…うわぁ、血が凄いよ?」
心配しているのか、あるいはからかいに来たのかわからないマックス。
俺の視線は、自然とその首筋に向かう。

血を吸えば、こんな怪我数分で治る。
でも、俺がそう言う体質である事は誰にも知られたくない。
あぁ、でも、本当に血を吸わないとヤバそう…
目の前がだんだん暗くなってくるような感覚の中、俺の決断は早かった。

「マックス、お前の血を飲ませてくれ!!」
必死の形相でしがみついた俺に、マックスは一瞬驚いたようだが、返事は俺の決断以上に早かった。

「うん、良いよ」


 半田君が吸血鬼だったら…という設定で書いてみたけど、文字数的にこれが限界…

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21:47
小さな世界の綻び
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 世界がとても小さいことを知った。
幼い頃はあんなにも大きく感じていた世界が、あんなにも美しく思えた空が、あんなにも大好きだったたくさんの存在が、
今はとても恐く感じる。

昔の夢を抱えていた俺はどこかに消えて、残ったのは臆病な残りカスみたいな俺。

大切なものを持つことすら、人を好きになる事すら恐くなってしまったゴミみたいな俺。


そんな俺にも、少しだけ、少しだけ、前みたいに好きになれる存在が出来た。


「梓さん!今日は俺の練習に付き合ってくれるんですよね!」
「あぁ、約束してたからな」
「やった!ありがとうございます!」


 こいつはきっと、俺に頼っているつもりだろうけど、本当は誰より、俺がお前に頼ってるんだ。
この恩が返せるかなんて、わからないけど、もしかしたら何も返せないかもしれないけど、
もう少しだけ、お前と居させてくれ。
もう少しだけ、お前の傍に居させてくれ。
もう少しだけ、お前の肩にもたれさせてくれ。
もう少しだけ、お前の背中を見送らせてくれ。


立向居夢っぽくしてみた。
でもエイリアとかとも絡ませたい。
連載で書きたいけど悩んでるネタ。

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21:47
俺に被害ゼロ、君に損害
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「ねぇ、どうやったら傘の柄がこんなあり得ない方向に曲がるの?」
「来る途中木に引っ掛かって、外そうとして引っ張ったらこうなった」
「半田はよくそれで僕の家まで来たね」
「だってこれマックスに借りてた傘じゃん。俺のはほら、無事」
「……人から借りたもの壊しといて、余裕だね」
「俺だって雨に濡れてきたんだ。お互い様」
「………どこら辺が?」

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21:46
身体測定にて
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「佐久間、身長どれくらい伸びてた?」
「……」
「俺、去年より7センチ伸びてた!」
「!………ジャッジスルー2!!」
「さ、佐久間!?ぐはっ!!」

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