《Guitar》Mako

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07/23(Sat) 20:06
ロックンロール竹輪3
死期近しアル中年

昔のお父さんがいつかはクラウン!!なんて言っていたように、いつかギブソンと夢見てそしてやっとの思いで念願のギブソンSGスタンダードをローン12回払いで手に入れた。

それが加奈子mark‐Uであった。

加奈子mark‐Uと俺様はお風呂とトイレ以外はいつでも一緒だった。

誰にも触らせなかった。
触ろうとする者はすべて傷つけた。

そんな大切な加奈子mark‐U(ギター)を佐藤タカシ(芸名・JUN)がぶち倒しネックを折ってしまったのだ!


「形ある物はいつかは壊れる」


その言葉を心に言い聞かせ佐藤タカシ(芸名・JUN、あだな・マリオ)を許した。

どこかの神様のように慈悲深い俺だ。


話は変わるが、俺様は十代の頃から腰痛持ちだった。

そして二十代のはじめで椎間板ヘルニアと診断された。

それでも痛め止めや湿布でやり過ごしていた。

三十代のはじめに飲み屋を始めた。
飛行亭だ。

オープン当初はめちゃめちゃ真面目に仕事をしていた。
(今は知らないお客さんだと、うちの店会員制なんですんません!と断る。)

朝まで営業していた。
(今はやる気ない日は夜12時には閉店にする)

お客様がいる時は、ずっと立ちっぱなしだった。
(今は煙草をふかしながら借りてきたDVDの映画を観ている)

以前は店のBGMはブルージーな落ち着いた曲を流していた。
(今はハードロック、ハードコア、パンク、ロックンロールなんでもあり)

以前は看板にshot・BAR飛行亭と書いてあった。
(今はロック酒場・飛行亭と書いてある)

そんなこんなで慣れない仕事に長時間の立ち仕事で俺の腰椎は一気に悪化した。

どの病院に行っても手術を勧められた。

一年以上地獄の苦しみの中、痛め止めの注射やブロック注射という地獄の注射を打ちながら仕事をしていたが、ついにギブアップ!
手術を受けた。

大きな病院の整形外科の先生は名医だった。
そのおかげで俺様は不死鳥のように復活した。

ギター弾いてライブで暴れる事も可能になった。(実際、体力がないのでそんなに動いていない)

手術後・・・
いつ頃だったかは忘れたが、夢枕にジミヘンではなく、ギターの加奈子がめちゃ美人の人間の姿で現れた。(でもアマゾネス女戦士でも可愛い)

「私をもう一度弾いてください。私をもう一度ステージへ」


つづく・・・

CA3E
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