good-looking man's dream

□【 Happy Birthday〜亮 】
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『もう二日しかない・・・・・・』

亮の誕生日はあと二日。

なのに、なんにも決まらないんだよね。

亮の好きなのは、ガンガンのロックと・・・・お花。

でも、どちらもプレゼントにするには微妙すぎる。

『ん〜・・・・・・・』

亮の部屋を思い浮かべる。

部屋の片隅には・・・CDの山の入ったラック。

入ってすぐの隅っこには、ダンボールに入ったガーデニンググッズ。

『・・・・ダンボールだったよね・・・・・・』

種も球根も、スコップも・・・・みんな一緒に入ってたっけ。

『分けて入れられるものがあったほうがいいよねぇ』

最近、梅さんに着いて行ったカルチャースクールで、体験したらはまっちゃったのがカルトナージュ。

小さめのボックスを2つ、そして大きめのボックスを1つ、作ることにした。

幸い、布も厚紙も、プリントペーパーも揃ってる。

内側は、チェリーブロッサム・ミモザ・エーデルワイスのプリントペーパーを選んだ。

外側は、エディンバラ ウィーヴァーズの、イングリッシュローズのプリントクロスにした。

3つの箱を作って、糊を乾かしている間に、あたしは買い物に出ることにした。

買い物に行ったのは、ガーデニングショップ。

買ってきたのは、勿忘草の鉢植え。

亮なら、有名な花言葉とは違う・・・もう1つの花言葉が分かるはず・・・・・。



誕生日当日。

『亮、いる?入ってもいい?』

亮の部屋をノックすると、爆音と共にドアが開いた。

「おう、どうした?」

『うるさ・・・・・ボリューム下げてよ!!』

「ロックはでかい音で聴かなかったら意味がねぇんだよ!」

『でも!話が出来ないでしょ!!』

「ったく、しょうがねぇな!まってろ!」

部屋に戻って、ステレオを止める。

「ほら、これでいいか?で、何だよ?」

『誕生日、おめでとう!これ、プレゼント』
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