Cafe BEasT BOOK

□小包み
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「オーナー?起きたんですか?」

皇はスタッフルームから出てくると、オーナーの姿をさがした。
今チャイムの音がした気がするんだが…
中二階を見上げるが、そこに煙草の煙は見えない。

「オーナー?」

見回すと客用机のひとつに小包みがあった。
見覚えのない住所である。
気のせいか、中から微かに音がする。

「…オーナー」

煙草でも買いにいったのだろうか…
皇は小包みよりもオーナーを気にしていた。

 
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