Cafe BEasT BOOK
□しあわせの小箱
1ページ/6ページ
「ありがとうございました。」
いつも通りお客を見送り、開いたテーブルを片す。
新商品のチョコレートケーキの空き皿が2枚並んでいた。
その横に可愛らしいラッピングの小箱。
「…ん?」
これが梯だったら何も迷う事なく、お客のあとを追っただろう。
全力疾走で。
だが僕は祈。
忘れ物のために走る気なんかしない。
「…。」
とりあえずポケットにしまうことにした。
→
次へ
[
戻る
]
[
TOPへ
]
[
しおり
]
カスタマイズ
©フォレストページ