Cafe BEasT BOOK

□日常
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店までは歩いて30分程度。
今日はハロウィンに店内の模様替えをする。
というか昨日の続き。
企画はもちろん藍くんから。


「ハロウィンって何するの。」
「お菓子をあげる。」
「それは知ってる。店の企画的に。」
「期間だけのお菓子とか?」
「…かぼちゃづくし。」
「料理もなのかな。」
契くん大変だ。
「仮装もするの?」
「なんかしらするんじゃない?」
「猫耳でもつけるの」
「まことなら猫耳似合いそうだね。」
「音は」
「いやいや、無理だって」
「なんで」
「だって似合わないよ〜…」
180cmの短髪って…。
「いいじゃん別に。」




猫好きだし。



…ん?

「今なんて?」
「猫が好き。」
「猫………?ってー……俺?」
なわけないよね〜

若干冗談のように聞いてみる。

だってまことは、何かを好きだなんて言わない。

聞いたことがない。

だから、













「そうだよ。」



だって他に誰がいるの。








まことは真顔で言うと、俺を睨むように見た。

「なに。」



僕が好きって言ったら変なの。



「いっいや、べつにっ」

「あいつらに言ったら絶交だから。」

「えぇっ」


気付けば店は、すぐ目の前だった。


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