Cafe BEasT BOOK
□堪えきれない愛しさは
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「…おい。やっぱり祈の様子がおかしいぞ。」
「ま、まぁ…祈は梯にべったりだからな…」
「お前らはそんなことしてないで早く手を動かせ。」
皇は知っている。
メールの着信が赤であったことも。
その赤が誰であったかも。
だが、知らないふりをしてやるのも
いい上司であるには必要不可欠である場合もあるのだ。
「…皇。お前今ちょっと笑ってただろう。」
「何がだ?」
「だってここに笑い皺がったっ!!」
「お前は皺ができる前に葬り去られてしまえ。」
→あとがき