main

□7年ぶり!
1ページ/7ページ




『好きな人ができたので別れてください。正直オレとキミはあまり相性が良くなかったように思えます。
オレなんかよりもいい人を見つけてください

さようなら』


「はあ・・・」(パタン)



夜の11時、付き合っていた男からメールがあった。
内容は言わずもがなである



「まあ、私もそう思ってたけどさ・・・」



向こうはどうかは知らないけど、あまりショックではなかった
というよりも、そもそも彼のことが好きだったのかという疑問すら出てくる

彼が言わなくても、おそらく私のほうから言い出しただろう。早いか遅いかの違いだ

ポケギアをしまい、ベットに身を落とす


ボフッ


ベットにズブズブと沈んでいく私の身体

今日はチャレンジャーが5人も来たから、いつもより疲れてしまった。明日はジムも休みだし、ポケモン達もゆっくり休ませてあげよう・・・



「アイツ・・・元気にしてるかな・・・」



アイツ・・・私を7年前、完膚なきまでに叩きのめしたムカツクトレーナー

当時は無名のトレーナーだったが、今では知らない者はいないであろう人・・・



「てっ・・・なんでアイツのこと考えてんのよ」



なんとなく悔しい。なんかムカツク。なんか・・・寂しい・・・


色々悔しくて、顔を枕にうずめる


心地よい疲労感と睡魔が意識を満たしていく・・・


気がつけば、彼女・・・カスミの意識は夢の中にいた




.
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ