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□7年ぶり!
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『好きな人ができたので別れてください。正直オレとキミはあまり相性が良くなかったように思えます。
オレなんかよりもいい人を見つけてください
さようなら』
「はあ・・・」(パタン)
夜の11時、付き合っていた男からメールがあった。
内容は言わずもがなである
「まあ、私もそう思ってたけどさ・・・」
向こうはどうかは知らないけど、あまりショックではなかった
というよりも、そもそも彼のことが好きだったのかという疑問すら出てくる
彼が言わなくても、おそらく私のほうから言い出しただろう。早いか遅いかの違いだ
ポケギアをしまい、ベットに身を落とす
ボフッ
ベットにズブズブと沈んでいく私の身体
今日はチャレンジャーが5人も来たから、いつもより疲れてしまった。明日はジムも休みだし、ポケモン達もゆっくり休ませてあげよう・・・
「アイツ・・・元気にしてるかな・・・」
アイツ・・・私を7年前、完膚なきまでに叩きのめしたムカツクトレーナー
当時は無名のトレーナーだったが、今では知らない者はいないであろう人・・・
「てっ・・・なんでアイツのこと考えてんのよ」
なんとなく悔しい。なんかムカツク。なんか・・・寂しい・・・
色々悔しくて、顔を枕にうずめる
心地よい疲労感と睡魔が意識を満たしていく・・・
気がつけば、彼女・・・カスミの意識は夢の中にいた
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