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□新米トレーナー ヒビキくんの受難
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こんにちは皆さん!はじめまして!


僕は新人ポケモントレーナーのヒビキです!


まだトレーナーになって3か月の僕にとって、一日一日が勉強の連続です


そして僕の夢は、憧れの最強のポケモントレーナー。レッドさんに勝つこと!


いつかきっと、あの人を越えてみせるんだ!




だと言うのに・・・



「ヒノアラシ!えと・・・か、火炎放「ラプラス!冷凍ビーム!」」


「クアッ!(ビイイイイイッ!)」


「ヒノー!?」


「ひ、ヒノアラシイイイ!!!」


「ひ、ヒノ・・・(カチンコチン)」



「ヒノアラシ、戦闘不能!よってこの試合、ジムリーダーカスミの勝利!」




僕は、また負けました・・・


しかもこのカスミさんに4連敗中です・・・



「くっ・・・戻れヒノアラシ・・・」


(ピシュン)


僕はモンスターボールを取り出すと、ヒノアラシをボールに戻した



トレーナーがポケモンをモンスターボールに戻すとき、ボールを指定ポケモンに掲げると、ポケモンをプラズマで収縮させ、ボールへ戻すことができる


彼・・・ヒビキもそうしたのだが・・・なんかすっげえテンション低いな・・・



「くっそお・・・また負けたァ!」



僕は悔しさのあまり、その場で地団駄を踏む


そりゃあ僕だって、自分に才能があるなんて思ってないけどさ!


こんなに負けたら悔しくもなるさ!


つ〜か、冒頭であんなに大風呂敷掲げて『レッドさんに勝つ!』なんて言ったのに、すっげえ恥ずかしいじゃん!///


ただでさえ影薄いのに〜!




「はあ・・・ヒビキくん?」


「・・・カスミさん・・・」




声のする方を見ると、僕がたったいま敗北したジムリーダー。カスミさんだった


息をのむほど美しいが、どこか可愛さも含んだ顔立ち

綺麗で澄んだ瞳に、抜群のプロポーション

つ〜か・・・水着の上にパーカー羽織ってるだけだから、ラインとかくっきり見えちゃうんですけど///


耳にかかった髪を掻き上げながら、僕を呆れ顔に見つめる



「キミねェ、前回と全く進歩ないじゃない。私ごときに勝てないんじゃ、この先のジムリーダー達には勝てないわよ」


「そ、そんなこと言ったって・・・」


「それに・・・悔しがるよりも先にすることがあるんじゃない?」


「えっ・・・」


「ポケモン、早くポケモンセンターに連れてってあげなさい」


「あ、あの・・・」


「ホラ!早くする!」


「は、ハイイイイイ!!」

(バビュウウウウウウン!)




僕はものすごい剣幕でカスミさんに怒鳴られると、急いでポケモンセンターに向かった


そして僕はポケモンセンターに向かう途中で、少し罪悪感に刈られた

トレーナーにとって、バトルなんかよりも、ポケモンがなにより大事だというのに・・・








ヒビキが去った後、カスミは一人残されたジムで再びため息をつく


「はあ・・・まったく手のかかる子ね・・・」


そういうとカスミはパーカーのポケットからポケギアを取り出すと、いくつか操作をし、とあるところに電話を掛けた



(PLLLL PLLLL)


数回のコールの後、誰かが出る音がした




「ああ、ジョーイさん?カスミです

ええ、先日はウチのポケモンがお世話に・・・ああ、いえいえ、今日は違うんです。

今そちらにヒビキくん・・・男の子が1人行きましたので、よろしくお願いします


えっ・・・あははっ、違いますよ。


ええ・・・ええ、はい。


・・・分かりました。それでは・・・(ピッ)」


「・・・ふう(パタン)」




カスミは短い電話を終えると、ポケギアをしまう


そこへ、ジムのトレーナーらしき少女がカスミの元へやってきた


「アレ?リーダー、今日はもういいんですか?」


「ええ・・・もう今日は上がるわ。ちょっと用もできたし


みんなにも、片づけすんだら解散するように言っといて」


「分かりました。お疲れ様で〜す」



カスミは少女にそういうと、バトルステージを出て、ジムの更衣室へと入った



「さて、私も行きますかね・・・」







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