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□長編予告
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『私は誰だ・・・何故ここにいる・・・?』







「ミュウの化石?」



「幻のポケモン、ミュウ・・・永遠の生命力すらあると言われています」





『いや・・・私はまだここに[いる]だけだ・・・』




「そのまつ毛の化石が、手に入りました」




『私はまだ・・・・』




「このまつ毛の化石があれば、あるいは・・・」




『世界に産まれてすらいない・・・』




(ミュウ?)



『・・・お前は誰だ・・・生き物か・・・?』





『なぜそんな風に私を見るんだ・・・?』




(ミュウ♪)




『ああ・・・お前はそんな風に飛べるのだな・・・』




『どこへ行く?』




(ミュウ)





『待ってくれ・・・置いていかないでくれ・・・私も・・・ボクも、つれていってよ・・・』










長編予告 ミュウツーの逆襲 〜Original and Fake〜










バリン!!



「「「!?」」」




「おお、目覚めたぞ!!」



「ヤツがやったのか!?」



「素晴らしい!!!」




『・・・・なんだ・・・』




「ついに完成したぞ!」




『なんだお前たちは・・・』






「ミュウツーが!!!」








「私達の正しさが証明されたのね!」



「やったぞ!」



『みゅう、つう?』



「そうだ!お前はミュウツー、私達が創り出したのだ!!!」




























「フッ・・・研究所もろとも、全員皆殺しとはな・・・」




『・・・なんだ貴様は・・・』



「お前は確かに世界一強いポケモンかもしれない」



『私が、世界一強い?』




「だが、世界にはもう一つ強いモノがいる」


















私は誰だ・・・なぜここにいる・・・?




私の心に残るのは、あの真っ白な生き物と・・・美しい景色





「お前はポケモンだ」




ポケモン・・・・





「人間のために使われ、人間のために生きる」




人間のため・・・




「お前は人間に創られた[ポケモン]だ」




人間に[創られた]・・・ポケモン




「他になんの価値がある?」




バシンッ!




『私は人間に創られた・・・』





『だが人間ではない・・・!』




「っ・・・貴様、なにを!?」




『創られたポケモンの私は・・・』




ビーッ、ビーッ



(総員に継ぐ、緊急事態発生、直ちに退避せよ!これは訓練ではない!繰り返す、これは訓練ではない!)





『ポケモンですらない!!!!!!』









「ふっ・・・あの時と同じく、もろともか・・・」



「サカキ様・・・」



「まあいい、所詮は贋作物だ・・・おい、出せ」



「ハッ!」



バタン、ブロロロロロロッ・・・























『また・・・戻ってきてしまった』



なにもない景色



『私は・・・人間に創られた・・・ポケモン』



自身の破壊の跡




『だが・・・私は一体なんなのだ・・・なんのために生きればいい・・・!!』



前を見れば、そこにはなにもない・・・ただの美しい海と地平線





『私は誰だ・・・』




―生きものは、体が痛い時以外は涙を流さないって―




『ここはどこだ・・・』




―悲しみで涙を流すのは、人間だけだって―




『誰が産めと頼んだ・・・!』




―ありがとう・・・アナタの涙・・・―




『誰が創ってくれと願った・・・!!』




涙はない・・・なぜなら私は・・・





『私は私を産んだ全てを恨む・・・』




人間でもなくポケモンでもなく




『だからこれは・・・攻撃でもなく宣戦布告でもなく』



ただの・・・




『私を産みだしたお前たちへの・・・』





[バケモノ]なのだから・・・!!





『逆襲だ・・・!!!』

















突如レッドの元に飛来したカイリュー



「? 届け物・・・か?」



『アナタ様を、前途有望なポケモントレーナーと認め。最強のポケモントレーナーである、ご主人様のパーティにご招待します』




そしてそれは、レッドだけではなく・・・



「へぇ、ハナダジムのジムリーダーである私を偉そうに呼び出すなんて・・・上等じゃない!」




「最強のポケモントレーナーね・・・果たして、最強のジムリーダーのオレに勝てるのかね」




「ぼぼ、僕が前途有望!?////いいい行きます!絶対行きます!!///」



「このコトネ様に目をつけるなんて、分かってるわねェ。でもまっ、最強なんて、あの人を倒してから言ってほしいもんだわ」





『さあ集え・・・そして我が手にその力を差し出せ・・・!!!』




様々な想いが交差する中、舞台は決戦の地へとその場所を移す








「お前のその力はなんなんだ・・・!!」



『貴様ら人間には分かるまい・・・命をもてあそび、神を気取る貴様らなんぞに』




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