Tales of the Abyss ガイがもし、○○だったら? 女装癖編 09'04/20 〜 11'05/03 ・+・+・+・ 今日の宿は順番の関係で、ガイが独り部屋になった。ガイに割り当たった部屋からは鼻歌が聞こえてくる。 「…〜♪」 ガイには誰も知らない秘密の癖がある。いや、知られてはいけないのだ。 それが、女装癖だから。 鼻歌を口ずさみながら、ガイは女になっていく。女物の服を身に着け、唇にルージュを引いて粧(メカ)し込む。 「これで…よしと」 鏡の中のガイは女だった。にっこりと微笑みかけてみる。その時、部屋のドアを数回ノックする音がした。 「ガイ…ちょっと良いですか?」 ジェイドだ。 ガイが返事をしないのに、ジェイドはドアを開ける。 「…ガイ……?」 ジェイドの視線が痛い。確実に弱味を握られた瞬間だった。 「とても……その、綺麗ですよ?」 恥で体を硬直させて俯いていたガイは、ジェイドのその言葉で力を緩め、ジェイドの顔を真っ直ぐ見る。 「今…なんて…?」 ガイは今にも泣きそうだ。 「だから『綺麗』だと」 そう言ってジェイドはガイに近付き、唇を奪った。 「あなたにこんな趣味があるとは知りませんでした。この格好もソソりますね」 ジェイドはそう言うと、にやりと口角を歪ませた。 その後、ガイはベッドに運ばれたのは言うまでもない。 |