X-エックス-

□好きなもの
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私も一緒に広告をみていることに気づくと、昴流は、はっと我に返って、慌ててそれを隠した。


ああ、そうか。
昴流は昔から相当な動物好きだったな。
私は、前に昴流が、動物園の飼育係になりたいと言っていたのを思い出した。


「ご、ごめん!何話してたんだっけ?」


昴流は私の話に戻したいようだったが、
昴流がやっと好きそうな話題を見つけたのだ。私がここで話を戻す訳がない。


昴流の問いかけは聞かなかったことにして、私はある提案を持ちかけた。


「昴流、犬飼おうよ。動物、好きなんでしょ?」


家そんな広くないけど、犬くらい飼える。
昴流が欲しいなら…



昴流は
初めきょとんとしていたがしばらくすると


「え、いいの?」


と、目を輝かせて言った。


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