X-エックス-
□好きなもの
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*バビロンネタ含みます
夕飯の買い物の帰り道。
商店街を、昴流と二人並んで歩きながら、私はいつも通りの弾丸トークを繰り広げていた。
昴流は聞き上手で、いつも私のくだらない話を楽しそうに聞いてくれているのだが、さっきからどうも様子がおかしい。
「でね、それでね……」
「うん」
「昴流?」
「うん」
「すば………?」
さすがに気になって昴流の方をみると、昴流はあるチラシの一点をじっとみていた。
さっきスーパーでもらったばかりの広告。
そこには、
"子犬の里親募集"
と大きく書いてあった。
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