震えながら

□序章
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貴女は平和を知っているか。
貴方は自由を知っているか。
君は幸せを知っているか。

あなたはこれには答えられないだろう。

その反対を知らないのだから。


不自由さ、不幸せ、戦争、醜さ、愚かさ。

この全てを知ってるからこそ、
人は今が平和で、幸せで、美しい、とそう思えるのだ。


彼等の価値観、それを知る者は少ないだろう。
ただでさえ、人の価値観は違うのだから。


何が幸せで、何が不幸せで。
何が平和で、何が平和ではないのか。

それを知ろうとしても、無駄な事。
何をしても、分かりはしないのだから。

だが馬鹿な彼らは知ろうと、もがいた。
分かりもしない答えを探し、もがいてあがいて網に絡まる彼らを、人は馬鹿と呼ぶだろう。

それもそのはず、彼らは馬鹿なのだから。





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