黒×白
□日常
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俺の名前は緒庇裸 直也。
中学数学科担当教師だ。
そして、女子卓球部顧問でもある。
今は部活の練習中――
「ちょっと先生ー!! どうしたんです? そんなぼんやりして」
そう俺に話し掛けてきたのは基山。
女子卓球部3年の9人のうちの1人だ。
「どうせ、また好きな娘のことでも考えていたんでしょ?」
ニヤニヤしながら基山は話す
「今は練習中っすから練習に集中してくださいよ?
ほら、香月がご立腹ですよ(ニャッ」
そういい捨て、球が入った桶を持ち、台にもどっていった
“香月”
女子卓球部3年の9人のうちの1人にして副部長。
今、打ち合いの相手をしていて……
そして、俺の片想いをしている相手でもある。
「…………………………」
ヤバい………。
香月がちょっと怒っている…
「あぁ、ごめん。香月」
平然を装い、練習を再開する。
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