Book4

□変態に恋されてしまいました1
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「オハヨー諸君」

「「おっそーい!!!!」」
「フン」


なんてのはもはや日常化されていて。

言わずもがな、第七班の光景である。


「…ちょっと、センセ?」
「ん?なぁにナルト」
「なぁにじゃないってば!なんでこんな引っ付いてんだってばよ!?」
「えー、いいじゃないの」

オハヨーと言って現れたカカシは文句を言うナルトにすぐさまピトッとくっついたのだった。

まぁこれもよく見られる光景なのだが。

「いい加減にしろってば!なんで俺にばっかくっつくんだってばよ!?」
「えー、そんなの決まってるじゃない。ナルトが」
「おいカカシ」
「それ以上言ったらぶっ飛ばすわよ」

背後に回りクナイを突き付けるサスケに、胸ぐらを掴み拳を握るサクラ。

そんな二人に臆することなく、

「好きだからvV」

満面の笑みで言ったカカシは次の瞬間ぶっ飛ばされた。

「ぇ…ちょ、カカシ先生!?だいじょぶだってば!?」

いきなり視界から消え、遠くに転がってるカカシに思わず駆け寄ったナルトはしゃがみ込んで顔を覗き込む。

「ナルトってば優しいっ!」

ガバッとナルトに抱きつき、狙っていたかのようにニヤッと笑う。

「こんのっ、変態っ!」
「ナルトから離れろ!」

サクラとサスケが口々に言うが、

「サスケもサクラちゃんも急にカカシ先生ぶっ飛ばして可哀想だってばよ」

ナルトの一言で、うっ…と言葉に詰まる。

カカシはそれをいいことにナルトの背に回していた手をわさわさと下へ動かしていく。

「ねぇ〜ヒドいよね〜二人とも。先生への敬意ってものを知らないみたいだよ」
「…………なにしてんだってば?」
「え?」

下へ移動していたカカシの手はナルトの尻を揉んでいた。

「なにって…スキンシップじゃないvV」

ピキッ。

青筋が浮かんだような音がした。

「………じゃなくて……ク…ラです」

「え〜?」

「スキンシップじゃなくてセクハラですってばー!!!!!!!!!」

ドゴーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!!!!!!!

先程よりも吹っ飛ばされたカカシは、しばらく動くことはなかったそうな。





END.

<スキンシップじゃなくてセクハラです>

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