Book4
□変態に恋されてしまいました2
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ジー…
「…………」
ジーー……
「…ぁの、カカシ先生?」
「ん?なぁにナルト」
「ソレ、なんだってば?」
ナルトが指差すカカシの手中には黒くて四角い物。
先程からの機械音の正体だ。
「あぁコレ?ビデオカメラって言ってね、その時の映像を残せる優れものなんだよ」
「へぇ…」
じゃぁ、その優れものを何で今使ってんだってば?
「今任務中だってばよ」
そう言うナルトの目の前には草が生い茂った広大な敷地。
まぁ、つまり。
「草むしりの邪魔だってばよ」
と言うわけで。
「そうだ、どっかに失せろ」
「あっち行きなさいよ。私たちの視界に入らないで」
サスケやサクラも文句を言う。
「もー、カカシ斑は先生を敬えてないよ」
ぶちぶち言いながらも素直に立ち去ったカカシに、三人は盛大に溜め息をつくと草むしりを再開した。
一方、カカシはと言うと。
「ふふふ、俺がそう簡単に諦めると思う?こーんな遠くからでもバッチリ移せちゃうズーム機能もついてるんだよねぇ〜」
ジ、ジーとビデオカメラを操作してカメラ越しにナルトを捕らえる。
「ん、可愛いvV」
必死に草むしりをしている姿をデレデレっと顔を崩して眺めていると。
「あ、こっち向いた!」
ラッキーvVとカメラを持つ手に力を入れる。
「こっち来た!こっち来た!」
カメラ越しにズンズンと近付いてくるナルトを興奮気味に撮っていると、丁度ナルトの股のアップでピタッと止まった。
「股のアップ…vVいだっ!」
デレッと崩れた顔をベシッと叩かれ、カメラから顔を上げれば、
「ナルトっvV」
岩に隠れていた自分の目の前にヌッとナルトが立っていた。
「あの、カカシ先生?」
「ん?」
「…盗撮が犯罪って知ってるってば?」
ナルトの背後からヌッと現れたサスケとサクラにぶっ飛ばされたのは言うまでもない。
END.
<盗撮が犯罪って知ってますか?>