お題

□キスじゃ死ねません
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《スレシカナル》







「サクラがうるさいんだ、サスケ君にキスされたら死んじゃうーって」


そんなありもしないこと騒いだってむなしいだけなのにな。
そう言って鼻で笑うのは暗部総隊長の蒼綺ことナルト。


「ああ、それイノも言ってたな」


幼馴染みを思い出して相槌を打つのは同じく暗部の副隊長黒影ことシカマル。


「女ってのはこえーな。勝手な妄想繰り広げて盛り上がって。何しでかすかわかったもんじゃない」
「何を今更。総隊長サマの取り巻きは相当すげぇぞ?」
「人のこと言えるんですか副タイチョー殿?」


強くて恐い、人を寄せ付けない、冷酷非道等々の噂をされ仲間にも距離を置かれることだってある二人だが、さすがは女子。
いくら冷たくあしらってもそれさえも萌えポイントに変えてしまう。
木の葉一、二の忍を女子が放って置くわけがないのだ。


「つーかそもそもキスじゃ死なねぇよ。なぁシカ?」
「…それはオレにやってみろっつーことであってっか?」
「え、ぅむっ!」


クイッと顎を上げられ気付いた時には既に口が塞がれていた。
薄く開いた唇を割ってシカマルの舌がナルトの口内を掻き乱す。
クチュクチュと唾液が絡まりあって呼吸もままならない。


「っシカ…!」


息苦しくなってやっとの思いで名前を呼べば、ニヤリと口角を上げるシカマルに顔が熱くなる。


「やば…シカ、かっこよすぎ…」





キスじゃ死ねません?


「っ…や、死ねる…っ」





誰だそんなこと言ったの。

あ、オレか。






END.

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