小ねた

□鬼の旦那を訪問
1ページ/1ページ



ガチャ、



「名無しさんか。ノックくらいしろ」
『……これ、』
「あ?ああ、洗濯物か。ありがとよ」
『……ていうかさ、相変わらずなんだね』
「何がだよ」
『寝るとき裸なの』
「あたぼうよ。男はそういうもんだ」
『いやいやさっきほら、なんだっけ、あの〜…イップスの……』
「幸村か」
『そう!さっき幸村くん見かけたけど、可愛いパジャマにカーディガン肩にかけてたよ。十次郎の言う男だけど』
「ケツの青い中坊にはお似合いだ」
『十次郎も着てよ。せっかく私がお揃いのクマのパジャマ買ってプレゼントしたのに』
「お前と寝るときは着ただろーが」
『そうだけどさあ〜…』
「今日はやけに反抗的だな」
『黙れ露出狂マッチョ』
「あ゛?」
『すんません』
「……ったく。とりあえずもう部屋に戻れ。明日も忙しいんだろ、U-17専属のマネージャーはよ」
『……何そのトゲのある言い方。もしかして私が中学生にばっか構ってるからヤキモチ妬いてんの?』
「………………」
『え、図星?』
「もう寝る」
『ちょっ!布団被んな!』
「なっ、てめー布団返しやがれ!」
『いいから聞いてよ!!』
「なんだ!」
『十次郎が妬いてくれて嬉しいからもうはっきり言うけど!私もあんまり十次郎が中学生にばっか構うから寂しかったの!』
「!!」
『(固まった)』
「……本気で言ってんのか」
『あたぼうよ(笑)』
「笑うな」
『ごめん。うん、当たり前。だからこうしていきなり十次郎のとこ来たの』
「……………」
『それでも部屋、戻った方がいい?』
「……んなわけねえだろ」
『へへ、嬉しい』
「今日は特別だからな」
『はーい。じゃあ布団入れて』
「おら」
『(ごそごそ)腕枕も』
「おら」
『幸せー』
「…………」
『あ、十次郎の心臓ばくばくしてる』
「……………」
『もしかしてアレか。私が十次郎のハートに火をつけちゃった感じか』
「………………」
『こら、返事してよ。私痛い子じゃん』
「どっか痛いのか」
『ちげーよそういう意味じゃねーよ』
「めんどくせえな」
『ふふん、物分かりいい女よりこっちの方が可愛げあるでしょ』
「……まあな」
『きゅーん!』
「今のなんだ」
『十次郎にときめいた音ー。ね、おやすみのチューは?』
「……………」
『寝たふりすんな。しないと私、十次郎不足で中学生の子達の傷口に消毒液と間違えて塩塗りそう』
「…………(チュ、)」
『おでこぉ…?でも嬉しいからいいや』
「もう寝ろ」
『ん。おやすみー』
「ああ」







鬼さんが裸でおやすみしてるシーンを見てからときめきがやばいです。筋肉がやばいです。

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ