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□中吉(微甘)
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「吉野さん」

「ンだよ…」



「飯、おごって下さい………」



街で、中村に出会した。最近の話題について話し、数分経って別れようとした時…

『おごって下さい』
と、中村は言った。


「お前仕事何してんの…?」
苦笑混じりに訪ねると、

「せ…声優やらせてもらってます」しおらしく中村が答える。


「じゃ、多少は持ってるでしょ?」

「し、趣味に…使いやした…」

「餓えろ」


俺は中村の元を去ろうとした。
しかし…

「吉野さん!!吉野さん!!吉野裕行さん!!」

と、急に中村が街のど真ん中で俺の名前を連呼した。
恥ずかしくなって…

「バカッ////!!!
黙れ!中村悠一!!!」

なんだこれ…
そうは思いながらも俺は中村に乗った。

「本当、俺腹減ってんですよ…
ランパッでいいんで!!」

「お前、何様だよ…業者に謝っとけよ?」

段々、中村が可哀想になってきた俺は仕方なく…

「分かった分かった!
ヤスを連行してこい!!そうすればヤスにおごらせて、お前に旨いもの食わせてやるから//」


「……(吉野さんが笑ってる…)
わ、分かりました…(笑)」

中村は、ヤスに電話をかけ始めた中村と電話の向こうのヤスとの会話を聞いていると…

『保村さん今、タクシー拾って、俺が指示する
場所まで来れますか?』

《お?おぉ…なんか用?》

『ちょっと、俺と吉野さんを、とっちめませんか?でないと保村さんが、俺に飯おごらなきゃならないんで、』

《マジで…?俺、今金欠だからさよっちんを…2人でとっちめよっか中村くん♪今、どこ?》

『吉野さんと、
新宿にいます…(怪笑)』



中村の手が、いつの間にか俺の腰に回っていた…

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