文(リボーン)

□零地点突破
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「うぅ・・・もうやだ・・・」

顔にかけられた精液を拭いながら涙をこぼす。目に入った様だ。
綱吉は、鞄の中からティッシュを取り出すと、目と口を拭った。

「こんなことして・・・楽しいんですか?」
「別に。退屈だよ。」

この言い草だ。
気が向いたというだけの理由で雲雀に繰り返される蛮行にももう我慢の限界だ。
またね、と欠伸交じりに応接室を出て行った雲雀の後姿を睨みつける。
これくらいしかできないからだ。
・・・いや。
部屋の片隅に、押収品と見られる大量の私物がある。
その中のコンビニ袋に目を付けた。
近寄って見てみると、中にはみっちりとビール、サワー、安焼酎。少しスナック菓子も入っていた。
にやっと綱吉が笑う。

「飲んでやる。ざまあ見ろ」

プシュ、とビールを開けると、初めての苦味とアルコールの匂いに目が回った。



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