文(ハガレン)
□最強の人
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エド「おはよう、アル。」
アル「ん・・・兄さん?そっか、昨日あのままソファで寝ちゃったんだね。」
エド「ふふ、アル。お前、目が腫れてるぞ。・・・ちゅ。」
アル「うん、目蓋が熱いや。・・・塩辛いでしょ?」
エド「お前の味だ。・・・・・・・なぁ、アルフォンス。これ、見てくれ。足かせがハマってるんだ、オレの足。」
アル「あ、ボクが3日前ソファにしかけたトラップだね。・・・なんで片方はボクの足にかかってるの?」
エド「オレがやった。アルフォンス、ゲームオーバーだ。オレもお前もトラップにかかっちまった。」
アル「・・・兄さん、分かって言ってる?良いの?」
エド「良いんだ。オレはお前が良い。『したら変わる』ってのを教えてくれよ。」
アル「そう・・・。じゃあする前に、言わせて。」
エド「ああ、オレにも。」
アル「愛してる、兄さん。」
エド「愛してるよ、アル。」
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アル「ここ?兄さん。」
エド「あ・・・っ!アル、アル。もう来いよ。」
アル「ん・・・。力抜いて。」
エド「待て。・・・何か変だ。」
アル「どうしたの?ボクじゃ気持ち良くしてあげられない?」
エド「いや、どうしようもなく気持ち良いぜ。じゃなくて何かこう、違和感と言うか悪寒と言うか…。」
アル「言われて見れば・・・身の毛もよだつ邪の気配が微かに…。」
エド「都合良く出でよエルリックレーダー!む!?そこだ!」
パン!バシバシ・・・
どっかーん!!(※大砲)
ドスン!パラパラ・・・・
ロイ「痛いじゃないか、鋼の。」
アル・エド「「たたたた大佐!?」」
ロイ「うむ、私はロイ・マスタング。地位は大佐だ。」
エド「いいから、そんなこと!何してるんだよ、アルフォンスのトラップレポート貰ったんだろ?解読作業に勤しんでろよ!」
アル「そうですよ!ボクたちに構わず大人しくレポート読んでてください!ライバルをトラップにかけるなり何なりしてりゃいい!」
ロイ「はっはっは、あれは君の家のトラップの傾向を調べるために情報提供願ったのだよ。実際、スキル的に欲しいとも思ったがね。何しろエルリック家は独創的なトラップが多すぎておちおち盗撮カメラも仕掛けに来られない。」
アル「ガーン…。そんな理由でレポート欲しがってたんだ。ハメられた、こんな変質者に…。」
エド「落ち着けアルフォンス!お前はハメたことはあってもハメられたことは無い!」
アル「まだハメてないから!」
ロイ「何なら私がアルフォンスにハメるが?本当は自分がハメるより人がハメるのを見ている方が望ましいのだが、君達ならまぁ良い。」
エド「バカ!真性のバカだ!」
ロイ「ハーッハッハ!もっと罵るが良い!怒った鋼のも愛らしいからな!」
アル「愛だと〜〜〜〜!?」
ロイ「その通り!私は鋼のが好きなんだ、アルフォンス!君と同じくらいにな!」
アル「とうとう宣戦布告ですね!?負けませ・・・ん・・・え?」
ロイ「今まで君にはバレたら嫌われると思って隠していたがもう限界だ、アルフォンス!」
アル「は、はい!」
ロイ「君たち兄弟が好きだ好きだ好きだーーー!!金色の仔猫たちが戯れる様を余さず見たい!」
アル「え」
ロイ「鋼のとのことは、どうしてもエッチな鋼のが見たいのに、君たちがいつまでもコトに及ばないからやむなく私が手を出したまでなんだ。」
アル「な」
ロイ「超近くで見られたけど、やっぱり相手は君が良い。早くシてくれ、アルフォンス!私もう待てない!」
エド「やめろ誤解を招く!アル!ヤッチマイナァ!」
ロイ「おおっオーレン石井!!そういう鋼のも良いぞ!」
アル「・・・ボク、どうしよう。わぁっ大佐はボクたちのこと応援してくれるんですねありがとうって言った方がいいのかな。エルリックオタクの変態覗き魔として軍将校失脚を画策した方がいいのかな・・・。」
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とりあえず分かることはまた寸止めだってことだよ!
完遂する予定で書き始めたのに思わぬ伏兵が来たという謎の小話でした。
キルビル・・・人気の割りに面白くなかった・・・。