BASARA小説
□―甘いキモチ―
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そんな自分が嫌になる。
ハァー…
教室のドアの前に立ちドアに手を当てようとしたとき
脳裏でなにかの映像みたいな物が過ぎった。
『政宗殿!』
なんだよ…これ…
赤い服を纏った男は真田に似ていた。
いや、違う。
幸村そのものだ…。
奥には…俺…?
ガタンッ―…
「なんだよ…今の…」
俺はドアの前にぺたんと座った。
あれは…なんだ…?
真田…がいた。
でも…真田じゃなかった…。
見た目というか…何かが…。
『政宗殿?』
後ろを向くとさっきの赤い服を纏った幸村がでてきた。
なんだよ…これ…。