poem

□雨ノ中ナニ想ウ
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雨の中、君のことを想う

隣のカップルはお互い濡れないよう

肩を寄せて頬を赤らめた


もし 君がここにいたら


君は 「バカだな。本当に」と言って

自分の傘を私に貸すんでしょ?


恥ずかしがり屋の君は

プイッと外を向いて

自分はびしょ濡れで


本当にバカだね。


そう思って 私は君の傘を持って

貴方の近くにたって

濡れないように傘を傾けた


貴方は少し驚いたあと


いつものように優しく微笑んで 「ありがとう」と言った


そんな小さなことに 私の胸はトキメキ

鼓動は速くなって


多分 顔は赤いよね


私は下を向いて 貴方の足下をみる



でも もう貴方は居ない


もう貴方は 私のモノじゃない


貴方は他の人を愛して


幸せそうに 優しく笑うんだよね?



今までありがとう

愛してくれてありがとう



もう忘れなきゃいけないの


ごめんね


ありがとう。

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