BASARA小説
□夢飛び出し
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1時間前…−。
後は部活だけか…。
掃除が終わり、鞄をとりに机に向かった。
すると鞄の上に小さな2つに折り畳まれた便箋が置いてあった。
なんだ…?これ。
かすがはそれを手に取り手紙を読んだ。
”放課後、7組の教室まで来てください。”
と、小さな可愛い字で書かれていた。
「誰だろう…?」
名前は書いていなかった。
いつもなら無視…と思っていたが女子からの手紙だから行くことにした。
7組…7組…。
階段を上っていて、曲がろうとしたところだった。
あまりその子の顔は見えなかったけど、女の子がかすがの肩をドンっと押した。
いきなりのことで気が緩んでいたせいか、かすがはそのまま地面へ向かって転がり落ちた。
「…あ…あなたが悪いの…佐助様と…仲良く話してるから…、嫌いなら近づかないでよ…邪魔しないでよ!!」
階段を駆けて行く音が聞こえた。
また…あいつか…佐助佐助と…みんなして…。
そしてかすがの意識は途絶えた。