OTHER

□だいすき
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「おい」


…おいって。
小松に呼ばれ、振り向く。


「ん?」


「その、いつも…悪かったな」
「…ぇ」


急な小松のそんな態度に
すこし驚く。
すると、また小松が口を開く。


「いろいろ心配かけて、ごめんな」

「小松………」


ぎゅっ


「?!ちょっ…」


私は小松を抱き寄せた。
少し抵抗したが大人しく腕の中に収まっている小松。


「やはり私は小松が好きだ。いつもは怖いけど…こういう優しいところに私は惚れた」

「…」

「これからも側に居てくれ」


私が言うと、顔を真っ赤にした小松が
そっぽを向いて言う。



「……し、…仕方ねーから居てやるよ」


「ありがとう」


私はもっと強く小松を抱きしめた。
…可愛い。


「小松は私のこと、好きか?」
「なっ…!」


ふと、聞いてみた。
小松はしばらく唸っていたが、
ぴたっと止まると言った。



「一回しか言わねーからな」
「あぁ」

































「…だいすき」





end
 

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