BIYORI
□クローバー
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「……」
朝起きて、ふと横を見ると
バカみたいな顔をして
バカみたいに眠っているバカ太子がいた。
「どーゆうことなんだ説明しろぉっ!」
僕は太子の胸倉を掴み
ガクンガクン揺らす。
するとゆるゆる目を開ける太子。
「やっと起きましたかこのアh」
「…ぇ?何…いやナスとか無理無理無理……え?違う…でもこうして亀と遊んでるんだから別にいいじゃん……」
「何寝ぼけてんだぁぁあ!」
「ぷげらっ!」
あ、思い切り殴っちゃったけど
顔複雑骨折してないかな…
じゃなくて!
「なななんで僕の布団で寝てたんですかこの変態っ!」
「え?あれ…?妹子だ……なんで?」
「へっ?」
ぽけーっと放心状態になる太子。
…どういうことだ?
「ハッ」
何かを思いだしたようなそぶりを見せた
太子はこちらをチラッと見たかと思うと、いそいそと庭に出ようとし始めた。
「ちょっ、」
僕は、地面に降りて靴を履いた
太子の腕を掴んで止める。
「説明しろ」
「なんの」
「お前がここにいた理由だバカ!」
「それは、…」