=YGO=
□罰ゲーム
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負けた。
俺が自ら海馬に仕掛けたゲームで、見事に負けた。
今流行りのゲームで、本田や杏子、更に珍しく遊戯にも勝ったので海馬なんて楽勝だろうと思って、罰ゲームもばっちり用意してゲームを持ち掛けた。だがよく考えれば、海馬はゲーム会社の社長じゃねーか。びっくりする程あっさり負けてしまった。
決めていた罰ゲームは
《猫耳・しっぽ・首輪装備+相手の言うことを聞く》
という自分がやることを考えるだけでも恐ろしいもの。負けるなんて思わなかったから、とんでもねー罰ゲーム考えちまった…。
「や、やっぱやめねーか?」
駄目元で海馬に聞いてみた。
「ふぅん、なんだ貴様、自分で言いだしたことだろう」
「ぐっ…」
「それとも出来ないのか?」
「なっ…う、うるせぇ!出来るに決まってんだろ!ちょっと待ってろ!」
俺はそう言うと
足早に部屋を出た。
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「言っちまった…」
もう引き返せねぇ。
どうする?
どうする俺!
「……付けるしかねぇよなぁ」
俺は海馬に付けるつもりだった猫耳としっぽ、そして首輪を嫌々ながら付けてみた。ちょうど前に、でかい鏡があったので見てみた。
「…う」
自分で自分が恥ずかしい!
わあああもう何やってんだよ!
もう今すぐにでも外したかった。
だがこれも俺が自分で言ったこと…
ばか!俺のばかやろう!
これ海馬が付けたらぜってー可愛いのになぁ…。
「…部屋、戻んねーとな………」
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なんとか海馬の部屋の前まで来た訳だが。
やっぱ入れねぇ!
恥ずかしすぎるぜ!
ってことでずっとうろうろしてる。
「どーすっかなぁ〜…」
ガチャッ
「何をしている」
「なっ?!かかか海馬!!」
「…付けてきたのか、早く入れ」
突然出てきた海馬に見つかり、しぶしぶ部屋に入った。