小説

□ヘッドホン
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幼なじみが揃って行われる同窓会。

そんな中、シカマルは部屋の隅でヘッドホンを付けたまま 会話にさえ混ざらない。



「(面白くないってば)」



密かにシカマルに恋心を抱くナルト(と言いつつシカマル以外にはモロバレ)はそんなシカマルが面白くなかった。

学校にいた頃のようにくだらない話にもメンドクセーといいつつきちんと聞いて、一緒になって笑ってよ。

同期メンバーとどんちゃん騒ぎながら ちらりとシカマルを覗き見る。
音楽を聞いているであろうシカマルは、こちらの視線に気付く事無く 柔らかく笑う。
その頬は軽く紅潮しており、まるで愛しいものを見るかのように目を細めていた。



「(か……っ可愛いーーー!!! ってそんな事考えてる場合じゃないってば!?)」



ついに我慢出来なくなったナルトは騒ぎを抜け出し、シカマルの隣にちょこんと座る。
それでも全く視線を移さないシカマルに、ナルトは声を掛けてみる。



「シカ」

「……」

「シーカーマールー」

「……」

「〜〜〜ッシカ!!」



痺れを切らして 付けていたヘッドホンを取り上げる。

なにすんだてめぇ!と軽く制裁を受けたことは甘んじて受けよう。









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