小説

□絶賛職務怠慢中
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机に積み上げられた書類。
部屋に散乱する書物。

必要な物は全て揃っているが、終わらないのが仕事であって。



「たく、五代目も人が荒い」

「人"使い"が荒い」

「それそれ」



シカマルに訂正を入れられつつも、ひたすら書類に向かい合う。
既に自分の分の書類を片付けたシカマルは、俺の隣に座り広げられた書物を読み漁っていた。

つまり床に散らばった書物はほとんどシカマルが読んだもので ぶっちゃけた話俺が読んでもさっぱりな物も広げられている。



「お前 片付けろよ」

「アンタが早く終わらせたら」

「じゃあ手伝え」

「ヤダ」



今もクソ難しい書物を読んでいるであろうシカマルの良すぎる頭を呪いながら書類に視線を戻した。



「(くそ、終わんねぇ…!)」



これじゃあ家に帰っていちゃつくこともする事もできやしないと頭を掻く。

小さく舌を打った俺に、シカマルは溜め息を漏らす。
暇だってのはわかってるよ。



「……ん」

「…頑張れ」

「……あぁ、さんきゅ」







積み上がった書類


山のような書物


右手にペンを


左手に恋人の手を握って



今日もまた、絶賛職務怠慢中。









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家に帰らなくてもイチャイチャします。
片手が塞がってる上にいちゃつきながらやるから終わらないんだよゲンマさん。

読んでいただきありがとうございました!
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