小説2

□誕生日プレゼント
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「ネジっっ!!!」



壊れそうな勢いで開けられた部屋の扉に目を向けると、息を切らせたシカマルが立っていた。
扉の開け方といい 息を切らしている事といい、シカマルにしては珍しすぎる行動に 俺は持っていた巻物をばさりと落としてしまった。

そしてシカマルは、怒ったような歯がゆそうな顔をして俺の胸ぐらを掴んで言った。



「お前…っ、今日 誕生日だって……!!」

「あ、あぁ…。確かに そうだが…」

「何で言わなかったんだよ!!」



ここで聞かれなかったから とか、誕生日など意味を持たないなどと言ったら確実に右ストレートを喰らっていただろう。
シカマルは強く息を吐き出すと、崩れるようにその場にへたりこんだ。
そんな様子さえも、俺は脳内にクエスチョンマークを大量に浮かべながら見ているしかない。



「さっき…ヒナタとチビちゃんに会って 初めて知って……、俺 プレゼントも何も……っ」



今度は泣きそうな顔で だんだん消える言葉を聞いて、何故だか心が温かくなった気がした。
俺は俯いてしまったシカマルをぎゅうと抱きしめる。



「なにもいらない」

「…そんな わけ、には」

「いらないさ。シカマル以外は、何も」



黙りこんだシカマルは、どんな顔をしていただろう。

抱きしめ返されて耳元で聞こえた「好き」の言葉に、俺はもう一度しっかりと抱きしめた。









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ネジの誕生日を最近知りました(ぇ)

ヒナタはこの光景をこっそり覗いていたと思います。

読んでいただきありがとうございました!
ネジ 誕生日おめでとう!
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