小説3

□君と見る世界
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「仁」

「…曜」



暗部の待機室に入ってすぐ視界に飛び込んだ仁に声を掛ける。
そして相手の了解も待たず隣に座った。
もはや出会えば隣に居る事が日常化してきている。
そんな俺に対して 今までは浅いため息を零すだけだったが、この日仁が口から零したのはため息では無かった。



「…どうして俺に絡む」



まるで独り言のように呟いた言葉に、んー と考えるふり。
仁の隣にいる理由はちゃんとあるんだ。



「綺麗 だったから」



同じく独り言のように呟く。
その言葉に、今まで一切俺を見なかった仁が 僅かにしろ驚いた顔を向ける。
初めて間近で見るその蒼い瞳。
それが君の隣にいる理由。



「もうお前しかいないんだ。色があるの」



白黒の世界に、浮かぶ蒼い色に惹かれた。
それから仁から離れられなくなったんだ。
自分がこんなにも色を欲していたなんて、仁を見つけるまで気が付かないままだった。
色を持たない事が少し情けなくなって、視線は下へ落ちる。
しばらくの沈黙を破ったのは、意外にも仁だった。



「…探してやる」

「、へ」

「失った色はまた見つければいい」



顔を上げると、ふいに唇に触れた温もり。
キスされたと気付いたのは数秒後だった。
自分の顔が赤くなるのを感じていると、目の前で仁が笑う。



「俺が一緒に、探してやる」



そのモノクロの世界に、たくさんの色を。
お前が見つけられないのなら、俺が探して教えてやるから。

その微笑む表情に、どくんと大きく脈を打つ。
仁が触れた所から、在るべき色が戻ってくる。

そうだ世界は

君と見る世界は、

こんなにも色鮮やかに 広がっている。





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意味のわからない文に落ち着きましたホントごめんなさい…!!

前半いいペースで出来たはずでしたのに後半からガタ崩れしました キス有もすっかり頭から抜けていて…無理矢理押し込んだ状態です…
もう…土下座じゃ済まない気がします…

残念なものになりましたが、ご参加ありがとうございました!
しかしどちらも別人ですね!←
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