小説3

□空雪シンフォニア
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【空雪シンフォニアA】


side:牙


開けっ放しの鞄の中で少ない荷物が飛び回っている。
学校終了後 猛ダッシュで帰路を走る。
息切れを起こしたどり着いたのは、朝引っ越し業者がいた家の前。
さすがに業者は帰ったようだけど、ダンボールはまだ玄関前に残っていた。
俺はうろうろと家の前を動き アイツがいないだろうかと窓を見上げてみたりした。



「よォ」

「ひょわっ」



突然後ろから声を掛けられあまりにも情けない声を上げた。
振り向くと朝に見かけたアイツが、くすくすと可笑しそうに笑っていた。



「ははっ 変な声出すなよ」

「ななな何の用だよ!」

「朝 目ェ合ったろ?声掛けたのに走ってっちまったから」

「が、学校あったし」



何故か知らないがドキドキして顔が合わせられない。
緊張してんのか声は震えるし 手は汗ばむし一体俺はどうしちまったんだろう。



「俺も今度から分校行くからさ、よろしくな」

「お…おう」



ようやく見た笑顔は夕陽を浴びてやけに綺麗で、どうしてだか寂しそうに感じた。



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学校イベントは沢山キャラが出てきてしんどそうだなぁとかちらっと思います(-ω-;)
ので、まだ学校には行かせませんよ!
キバフラグを出来るだけ立たせたいと思うのに既に別フラグが立ちそうです(´∀`;)アチャー
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