小説2
□おいかけっこ
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廊下を歩いている姿をちらとでも見かけたら、周りなんて気にしないで一目散に駈けていく。
「シーカマルーっ!!」
「うわっ!?」
愛しのシカマルへダイブするも、華麗に避けられ顔面から地面に突っ込む。
正直に言おう すごく痛い。
痛いけどこれでめげる俺じゃない!
がばっと体を起こして再度シカマルへ抱きつこうとするが、今度は直前で蹴り入れられた。
「顔蹴るとかどんな神経してんの!?」
「こーいう神経」
「ヒドい!でもそんなシカマルも素敵です!」
「変態か」
いやいやクールなところがカッコいいって言ってるわけであって決して俺は変態ではありませんよ。
「シカマル好き!!!」
「おとといきやがれ」
額に怒りマークを浮かべながらにっこりと笑って言い放つシカマルに、俺の心は大ダメージを受けた。
シカマルはやりきったと言わんばかりにふんと鼻で笑ってすたすたと去っていってしまった。
が、俺の回復力を見誤ったな すぐに復活して再アタックを開始する。
ただ それもアカデミーを卒業したと同時に頻度は少なくなり、任務で互いに忙しくなりついにはめったになくなってしまった。
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