小説2

□重なる影
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7班と10班の合同任務の帰り道。

俺はナルトとチョウジと、
いのはサクラと俺たちの前を、
アスマはカカシとサスケと俺たちの後ろを、

それぞれにグループに分かれて会話をしながら帰路についていた。

気の置けない仲間同士だ 楽しい事は楽しい。

けれど、



「(……本当、は)」



サスケと並んで帰りたい。

ちら、と気付かれぬように後ろを見る。
サスケはどう思ってるのかなと気になって。

はっきり並んで帰らないのは、サスケと俺が付き合っている事は周囲には秘密にしてあるからだ。

それは、サスケを好く幼なじみに気を使ってだったりと理由は様々だけど、その大半は気恥ずかしさからだ。

だってそうだろ、人気者のサスケと イケテネー派の俺が付き合ってるなんて。
未だに夢じゃないかと思ってるくらいなのに。



「……、…!」



はぁ、とため息をひとつ吐くと同時に視線を地面に落とす。
視界に入った 夕日に照らされ伸びた影の左手に、重ねられたもうひとつの影。

後ろを歩く、サスケの影。

俺の影がどれだけ動いても、影は繋がったまま離れる事はない。
どういうつもりなんだろうと振り向いた。



「(しー)」



唇に人差し指を当てて、にやりと笑い片目を瞑る。
そしてまた何事も無かったように歩きだす。



「(コイツ…!確信犯だ…!)」



前に向き直って、また視界に入る影。

俺の左手と、サスケの右手は繋がったまま。


触れていないけれど

まるで並んで歩くように

左手を緩く握りしめた。






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らぶらぶ(?)なサスシカを書きたかったんです…!

サスケはゲンマさんに続くキザったらしい行動(台詞)が似合うキャラだと信じています だって2枚目だもんね!

読んでいただきありがとうございました!
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