小説3

□ブッドレアの花と愉快な海賊達
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ブッドレアの花と愉快な海賊達@


side:玄


ふわりと、ふと香った花の匂いに目が覚めた。
窓から射し込む朝日を眩しく思いながら、激しい運動の後のように怠い体をゆっくりと起こした。
未だ残る眠気に生理的な欠伸をし、隣で眠る人物に気がついた。
そうだ、先日久々に陸に上がりたっぷり酒を飲んで それからちょっと羽目を外そうと夜の街へ出歩いたのだ。
つまり昨晩はこの長い黒髪のお姉さん、いや お姉さんと言うには少し幼いか。
俺も悪い奴だなぁ、この年端の行かない乙女といたしたわけだ。
真雪のように肌の白いこの乙女…と……?



「……男……?」



掛かっていた布がズレ目に写った胸は乙女と呼ぶには平らすぎる。
ついさらに布を捲り確認作業を行ってしまったが、結果隣に眠る子供はれっきとした男子な訳で。
そして互いに衣服を纏わず同じベッドで眠っていたという事は。



「(男…と、いたしたってのか俺は!?)」



サァ と血の気が引くのを感じながら、どうしてこうなったのだと昨晩の記憶を遡る事にした。



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某海賊映画を観ていたらもう海賊ゲンマが書きたくて書きたくて。
田舎パロがさっぱり前に進まなくなったので逃げてしまいました すいませ…!!
しばらくは海賊パロ頑張ります…。

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