小説
□1億分の1
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(アカデミー時代)
「シーカマル!」
「んあ?」
授業が終わったその瞬間、寝てる俺を起こしにくるのがナルトだった。
自分で言うのもなんだけど ほっとけば一日中寝てるわけだからありがたいようなそうでないような。
でも 起こしに来るナルトの笑う顔が好きだから、こういうのもいいなと思うんだ。
「シカマルってさ」
「ん?」
「ナルトの事、どう思う?」
授業中 勝手にアカデミーを抜け出してイルカ先生に前で怒られてるナルトを眺めていると、チョウジが聞いてきた。
なんでと聞くと 優しく笑ってたから だって。
顔に出てたのかと多少驚いたけど、親友には隠せるワケねぇかと諦めた。
「好きだよ」
「どっちの好き?」
「loveのほう」
そう言うと、チョウジはそっか、と嬉しそうに笑った。
あまりにも嬉しそうに笑うもんだから、なんか気恥ずかしくなって 俺は机に突っ伏してそのまま眠りに入った。
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