小説
□相談と言う名の
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「聞いてくれ ライドウ」
「……どうしたんだ?」
机に広がる書類を前にしながらゲンマは唐突にそう切り出した。
以前から困っているやらどうしたらいいんだと特上のみんなに聞いて回っているらしく、不調なゲンマを心配に思っていた。
俺が話を聞いて楽になるならと、ペンを置いて向かい合う。
「最近しんどくてな…」
「なにかあったのか?」
「あぁ…」
やけに深刻そうな顔をするものだから、一体何があったのかとこちらも一層心配になる。
ペンを止めていくらか時間が立つが、口を開いては「いや でも…」と口ごもりなかなか本題に入らない。
自然に重くなる空気に、ごくりと唾を飲む。
しかしようやく紡がれたゲンマの台詞に、硬直せざるを得なくなる。
「シカマルの事なんだ…」
「シカマルがどうかしたのか!?」
「ああ……実は 最近色っぽくなってきちまって困ってるんだ」
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