小説

□遊ぼーぜ!
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校門前で煙草をふかす。

愛車のバイクにヘルメットをふたつ置いて アンタが出てくるのを待つ。










事の発端は一週間前。

サボると必ずやってくる生徒会長 日向ネジについて不良仲間に訪ねたところ、俺達とは無縁な大真面目野郎なんだとか。
テストは常に満点で運動神経も抜群だが融通が効かず 休日も家の稽古(道場でもやってんのか)で籠もっているらしい。
そんな様子を聞いて、俺はこの行動を起こした。

勉強ばっかじゃ肩が凝る。
少しは気ィ抜いて遊びに行こう って。


授業も終わりぞろぞろと下校する生徒に大袈裟に避けられようと気にしない。
待ちすぎて 足元の煙草は数を増やす。
煙草のストックが尽きかけた頃、ようやくアンタを視界に捉えた。



「っ何をしている!?」

「アンタ待ってた」



俺に気付いて走って来たアンタに、けろっと答える。
くわえていた煙草を靴底で消すと、バイクに乗せたヘルメットをネジに投げつける。

突然だったが さすが噂の生徒会長、なんなくヘルメットを受け取った。



「何だこれは」

「ヘルメット」

「見ればわかる!」

「じゃあ聞くなよ」



俺もヘルメットを装備して、自慢のバイクに跨った。
エンジンを掛けて ネジを呼ぶ。



「早くしろって」

「なに…?」

「遊びに行こうっつってんの」



にやりと笑うとまるでリンゴのように赤くなる。

そんなアンタに ずっと前から惚れてたんだなんて

死んでも言ってやらないけれど。







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すげぇシカネジっぽいけどネジシカ。
言うなら誘い受けシカ。

不良シカに無駄にハマった(←

ってか捕まるよシカマルくん。

読んでいただきありがとうございました!
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