poem -memorys-

□絶望
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暗い空間の中で
他人の言葉にも答えられないくらい
僕は絶望の中で怯えている
いつもは耐えられる僅かな傷にさえ 僕は立ち上がれなくなる
逃げなきゃ
この最後の壁だけは守らなくちゃ
既にあるのかないのかわからないような盾を頼りにする
だけど君は気づかない
この壁を侵食したのは君だということも
最期の壁を破るのが君だということも
どこもかしこも脆くなった僕を 君は何気ない顔のまま
僕が一番壊れる方法で
驚くほど見事に崩していく
僕の支えを奪っていく
僕は冷たい地に倒れこんだ
もう ずっと前から警報は鳴り続いていたのに
僕も君も 気づけはしなかった
どんなに器も心も叫んだって 僕は逃げることしかできなかった…

器の全てを満たしていたような涙
ただただ広がっていく孤独
何を守ろうとしていたのか
何をかたくなに信じていたのか
いまの僕にはわからない
ただの一陣の風のように流す君にも疲れて
僕はただ 荒廃の一途を辿る… 

それでもどこかでまだ淡い期待を抱いている自分が情けない…
何度も何度も、裏切られているというのに…

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