調書1

□仙堂家の朝
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 いつもの朝。
 早起きした方が朝食の支度をすることになっている。基本的に和食が多い。
 今朝は俺──仙堂 伊織(せんどう いおり)──の番。
 御飯、味噌汁、生卵、焼き魚に漬物……。と、冷蔵庫の中身を見て決める。

「お兄ちゃん、おはよう」
「おはよう」

 支度をしていると、妹のふぅが起きてきた。彼女は、基本的に弁当持ちなので朝食に関係なく弁当を作り始める。中身は、昨夜の残りだったり冷凍食品だったり様々だ。
 俺の分は、昨夜のうちに「いる」とメールしてある所為か、大小ふたつの弁当箱を用意して、おかずを作っている。
 そのうちに朝食が出来た。

「いただきます」

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 片付けて、着替えて。居間に戻ると、ふぅが弁当の仕上げをやっている。

「ふぅ」
「んー、なぁに?」
「本店(警視庁)まで乗って行くか?」
「うんっ♪……はいっ」
「ありがとう」

 弁当を受け取り、妹を待つ。暫(しばら)くして準備の出来た妹と一緒に自宅を出た。


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